2013年09月13日

【抜粋転記】「世界に向けて真っ赤なウソを平然と言い放つ安倍首相の責任」(山崎久隆氏)



汚染水問題の現状と安倍のホラ吹きについての秀逸な記事が送られてきたので以下に転記します:

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世界に向けて真っ赤なウソを平然と言い放つ安倍首相の責任
 |  福島第一原発の専用港「湾内」と外洋を隔てて「ブロックする」
 |  ような構造物など何もない
 └────  山崎久隆(たんぽぽ舎)

IOC総会で安倍首相は「汚染水は港湾内で完全にブロックされている。抜本解決のプログラムを私が決定し、着手している」と発言した。世界に向けて真っ赤なウソを平然と言い放つ神経に、怒りを通り越して呆れかえった。
 本当に、こんな見え透いたウソがまかり通ると思っているのだろうか。
 福島第一原発の専用港「湾内」と外洋を隔てて「ブロックする」ような構造物など何も無い。そんなことは東電の資料でも明らかだ。
 東電自ら、潮の満ち引きで外洋との海水交換があることを認めている。
 東京海洋大の神田穣太教授は、港湾内の海水は一日に44%程度の比率で入れ替わっているとしている。
 港湾内のシルトフェンスにも完全に遮蔽する性能は無いことは、東電の作った資料にも書いてあるとおりだ。
 そういう事実を知りながらオリンピックほしさに世界中の人々の前で、大変な作り話をした。その責任は重大だ。
 また、抜本的対策とは何なのか。いわゆる「凍土式遮水壁」について国が資金を出すとしているだけだ。本来必要な、周囲を取り囲む形式の遮水壁、それも恒久的な遮水性能を有する設備は、海側の一部で着工しているが、これさえ完成するのは2年近く先の話である。陸側の遮水壁は見通しも立っていない。
 その間にも汚染された地下水は毎日数百トンが湾内に流れ込んでいる。コントロールどころか流出量は増える一方だ。
 最近では、海に放流する計画で作られている「地下水くみ上げ井戸」の上流側130m地点で、汚染水タンクの漏水が起きている。さらに、その他のタンクでも漏水が確認されており、おそらくもっと数多くのタンクから汚染水が漏れ出していると考えられる。
 地下水バイパス計画は、元々東電が計画していたものだが、汚染水問題が深刻化する中で田中俊一規制委員長も「敷地内は水だらけになっている。基準以下(の汚染水)を排出するのは避けられない」といいだし、流れは「地下水バイパス」へと急激に動こうとしていた矢先に、揚水井の地下水汚染が見つかり頓挫している。

東電は調査せず=地下観測孔を掘らず
なぜなのか?=「対策せず」の「責任追及」から逃げるため

 8月27日の交渉で東電に対し敷地内に千本の観測孔を掘り、地下水位の調査と放射能調査を行うよう求めたところ「必要な調査をしている」と回答してきた。しかし実際には観測孔は13しかなく、そのため地下水の流出を見つけることも出来なかった。観測孔は増設中で、39孔まで増やすことになっているが、孔を掘れば掘るほど、新たな地下水の汚染状況が明らかになっている。
 こんなことは分かっていたはずだが、調査をちゃんとしていないのはなぜか。
 調査して結果が明らかになった後も対策を行わなければ「故意」ということになるが、調査をしないで「分からなかった」のならば「過失」になるからだ。
 故意による海洋汚染はもちろん犯罪であるが、過失ならば事故以来汚染水の流出続きなので、その延長線上での過失だと言い張れるというわけだ。
 「東電体質」という言葉があるが、調べない、気づかない、改めないことが常の、反省の無い、改革をしない体質が会社の上部に行けば行くほど徹底している。これが最悪の現れ方をしていたのが原発震災発生時の東電本店の対応だった。

対策は−鹿児島県志布志湾には石油備蓄タンクが43基=合計約500万キロリットル溜められる

 汚染水対策は東電の、極限まで資金を惜しんで、最低限のタンク建設と資材の使い回しの結果、事態が深刻化していった。
 たくさんの人々が、原発の水対策が最も重要と述べていた。吉田元所長もそう語っていた。その点では反原発も推進も関係が無い。ではどんな方法が在るだろうか。
 例えば大型貯水タンクを建設するという方法もある。鹿児島県志布志湾には半地下式の石油国家備蓄タンクが43基立ち並んでおり、1基あたり約12万キロリットルで、合計約500万キロリットル溜めることが出来る。東京ガスが扇島に作っている地下式の液化天然ガス貯蔵タンクは1基25万キロリットルの貯蔵能力がある。このような大型タンクを2年半前に作り始めていれば、もうできていた。
 資金繰りの悪化や人材難が対策を遅らせてきたのではといわれている。たしかにそういう面はあるが、そうならば早い段階で「手に負えない」と言うべきだろう。
 手遅れに近い状態まで放置してきた東電の思惑は一体何処にあるのだろう。
 東電の「仕掛け」は、汚染水問題を利用して国の資金投入を引き出し、さらに規制庁をも福島第一の後始末に引き込むことにあった。
 今年4月、東電の社外取締役6人と広瀬社長が安倍首相と会談し、「国も一歩出る」との発言を引き出した。このとき彼らは辞表を持っていたという。
 言うまでも無く、彼らは東電取締役を退任しても帰るところがある。国の支援というのは税金の投入を意味する。これについては原子力損害賠償支援機構が税金から5兆円を限度に被災者への補償を「肩代わり」している。表向き国への返済をすることになっているが、実態としては「電気の安定供給その他の原子炉の運転等に係る事業の円滑な運営の確保に支障を生じない限度において」(原子力損害賠償支援機構法第52条)返せば良いことになっている。つまり抜け道がしっかり作られている。東電は「電気の安定供給その他の原子炉の運転等」に必要な資金は確保できるわけだ。

東電は3200億円もの大金を柏崎刈羽原発の運転再開めざして投入

 東電は地元新潟県の意向など無視し、柏崎刈羽原発の運転再開準備を進めている。緊急対策設備を作り、防潮堤を建設し、ベント装置を作るなど、3200億円もの金を掛けて運転再開のための規制基準適合審査を受けようとしている。動かせるはずのない原発に、とんでもない無駄金をつぎ込んだ。
 普通ならば重大事故を起こした会社が、その事故の後始末さえしていないのに事故原因となった設備の再開準備に莫大な資金を投入するなど許されるはずが無い。補償や事故収束にまず資金投入されるはずだ。
 ところが東電は福島第一の汚染水対策の資金を国に「無心」しつつ、柏崎刈羽に、その無心した金額の何倍もの資金を投入している。
 2年半前に責任を問うて、破たん処理をしておくべき会社を生き残らせたために、国民負担は巨大になるばかりだ。今からでも東電を解体することが問題解決のためには必要だ。

-----------以上------------



posted by タネ at 18:52| Comment(0) | 原発全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月13日

今年の夏も原発なしで大丈夫!

やっぱり原発なしで電力イケてるやんっ!夏場でも!

東京新聞がガッツリ載せてくれています。さすがです。
『東電また“情報操作”「電力不足キャンペーン」にモノ申す』という記事。
(全文を読むには購読会員登録が必要です。)

この前文だけ載せます:
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止決定を機に、またぞろ「電力不足キャンペーン」が始まった。中電による電力融通の打ち切りが理由のようだが、「こちら特報部」の調べでは、被災した東京電力広野火力発電所(福島県広野町)が七月中旬にも全面復旧する。そうなれば真夏のピーク時も電力は不足しない。国民を欺くような“情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電力会社の姿勢が垣間見える。(佐藤圭)


ただ、こちらのブログ「謙 と謙譲の音楽」で読むことができます。
掲載、感謝感謝です。

具体的には、東電の広野火力発電所が7月上旬にも全面復旧で、さらには最大発電能力1050万キロワットの揚水発電も加われば、予測される最大需要の5500万キロワットを補って余りある、とのこと。やはり。

中部電力についても、「核のごみキャンペーン・中部」さんによって調べがついています。
中部電力でも電力不足になる心配はなし!
しかも、中部電力の発表するデータ(*1)に基づいてそれを明確に示すことができます。
詳しくは、「核のごみキャンペーン・中部」さんの出している資料(*2)を読んでみてください。明快に説明してくれています。

概要はこんなかんじです(*3):

「中部電力の真夏の電力供給力」、2010(H22)実績では、

 ・浜岡原発ありの場合:2916万kw
 ・浜岡原発なしの場合:2692万kw
 ・上2つに対して、真夏の最大電力:2621万kwです。

さらに2011(H23)年度予想では、

 ・浜岡原発ありの場合:2999万kw
 ・浜岡原発なしの場合:2637万kw
 ・上2つに対して、真夏の最大電力:2560万kw


さてさて、ここまで書いて、中部電力自身がだしたデータとやらをもう一度自分でも確認しようと思ったところ、非常に困ったことが・・・。

「『平成23年度電力供給計画』の策定について〜」(pdf)を見ても、[表21 主用電源設備計画]の火力と原子力の個所がキレーな空白に・・・。あれま。削除してしまったのでしょうか。原子力発電と火力発電の正確な実績値がなければ、余剰がどれくらいなのか(どの程度余裕があるのか)も正確に分からない。ってか、プレスリリースなのに不完全な資料をのせるとは・・・しかも「経済産業大臣に届出」した資料ではないのか!?あ、いや、経済産業省への提出だからむしろ都合のよい資料でお互いよしとしているのか。。。そうだとしたら何ともなめきったプレスリリースだな。

どこを探したら実績値がでてくるのか・・・いろいろ探ってみなければ、時間があれば。
そして原子力行政・産業(電力会社、関係省庁、議員、御用学者・・・)の体質や構造については、IAEAやICPRやフランス・アレヴァ社なんかも調べながら重層的な関係性を暴いていかないと、国内の「癒着事件!」的な見方だけでは大事な点を見落とすんだろうなぁ。


*1 「『平成23年度電力供給計画』の策定について」の「添付資料1:平成23年度「電力供給計画」概要、表3.最大電力需要計画(送電端)」
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/032303.pdf

*2 「浜岡原発止めたら、電気は足りなくなるの?心配ご無用!電気は余るほどあります。」
http://nukewaste.net/denryoku.html(5月12日現在はリンクエラーになります。後日試すほうがよいです。)

*3 3号機と4号機の合計供給力は223.7万kW(発電端)
posted by タネ at 00:37| Comment(0) | 原発全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月09日

アクロ(ACRO)による日本の放射能モニタリング結果(3/31、4/2)

フランスのラ・アーグ再処理工場周辺の放射能汚染調査を続けている独立調査機関アクロ(ACRO:Association pour le Contrôle de la Radioactivité de l'Ouest)が日本で放射能測定をしました。

測定結果の詳細はアクロのサイトで(日本語で掲載してくれています!):
http://www.acro.eu.org/OCJ_jp

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○福島県の土壌と水 (2011年3月31日)

解説の要点を抜粋すると:
「アクロが測定した数値(ベクレル/平方メートル)をチェルノブイリ事故後のベラルーシでの測定値と比べてみます。
185 000 - 555 000ベクレル/ m2 避難区域
555 000 - 1 480 000 ベクレル/m2 強制避難区域

ほとんどの測定結果の値はこの基準値を上回るものであります。


○宮城県の野菜とシイタケ (2011年4月2日)
これも任意で目に付いた点を抜粋すると:
・小松菜:セシウム137が1850
     セシウム134が1760
・つぼみ菜:ヨウ素131が1730(*半減期が約8日間だけど現在はどうなっているのか・・・)
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また、川俣町、飯舘村、福島市大波などの水田や(井戸)水の調査結果も詳しく出ています。
英語です。土壌などのサンプル収集日は3月31日となっています。
これについてはこちら:「Evaluation of the environmental consequences in Japan caused by the Fukushima nuclear power plant accident」RAP110411-OCJ-EN.pdf
posted by タネ at 23:31| Comment(0) | 原発全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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